ヒメツルアダン(姫蔓阿壇)

Freycinetia williamsii


ヒメツルアダン1

  • 科名・属名
  • : タコノキ科 ツルアダン属

  • 特徴

  •  茎は長さ5〜6〜(10)mになる常緑の蔓性低木。
     茎は細く径6〜10mm、節間は1〜2cm、節部から時に根を下ろす。
     葉は3列に束生し、線状披針形で長さ10〜20cm、幅8〜15mm。先は細長く伸び、縁に細かい鋸歯があり、基部は鞘状に茎を抱く。
     花は雌雄異株で、枝先から1.5cm程度の軸を出し、3〜4本の肉穂花序をつける。肉穂花序は広楕円形で、長さ8〜10mm。花軸には数枚の黄白色、葉状の総苞片がつく。
     果実は集合果で、広楕円形、名gさ2.5〜3cm、幅2〜2.5cm。

  • 分布・生育地

  •  沖縄(西表島)  常緑樹林内

  • 花期
  • : 1〜3月

  • 撮影月日・場所

  •  2009年2月21日 沖縄県西表島
     中   同 上
     下・花   同 上

  • 撮影記

  •  真冬とはいえ沢沿いの亜熱帯のジャングルは蒸し暑く、汗をかきながらこの花の自生地にたどり着き、見上げると幹から垂れ下がった枝の先に、白い総苞が印象的な丸っこい花が咲いていた。
     初めて訪れた年は果実、2度目は全く花をつけず、3度目でやっと花に出会えた。
     ツルアダンも日本では八重山諸島にしか生育していないが、よく似たこの植物は西表島にしか知られていない。
     草姿はツルアダンに似て細く和名の通りであるが、花の形を見て違いがよくわかった。
     この場所は船をチャーターしないと行けない場所であるが、そうでない場所の株も最近花をつけたと聞いた。

    同じ科の仲間の花
ヒメツルアダン2

花