ミズオオバコ(水大葉子)

Ottelia japonica


ミズオオバコ

  • 科名・属名
  • : トチカガミ科 ミズオオバコ属

  • 特徴

  •  水中に生える1年草。
     葉は根生して水中にあり、広披針形で長さ10〜30cm、幅2〜15cm。長い柄があり、縁には波状のシワがある。
     花は葉の間から花柄を伸ばし、水面上に径2〜3cmの花を咲かせる。花弁は3個、白色〜淡紅色。雄しべは3個で、葯は内向き。

  • 分布・生育地

  •  本州〜九州  水田、溝、浅い池

  • 花期
  • : 8〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年9月18日 愛知県新城市
     中・群落 2013年9月17日 兵庫県加東市
     中は拡大写真あり(写真をクリック)
     下左・花    同 上
     下右・花 2003年8月24日 栃木県渡良瀬

  • 撮影記

  •  少し濁った水中に広がるオオバコのような楕円形の葉、水上に花を咲かせるのは、そんな葉とはまるで正反対のやや淡紅色を帯びた清楚なイメージの花、まさに掃き溜めに鶴だ。
     水中に生えるといっても、清流ではなくあまり流れのない泥水の中が好みのようで、浅い池や溝、水田などで見かけることが多い。
     ただ、この花の咲く時期は真夏、水面からは太陽の照り返し、ムッとするような草いきれの水田に身をかがめての撮影は、まるでサウナ風呂だ。
     一時はかなり少なくなったと聞くが、低農薬に切り替わっているせいか思いがけぬ場所でも見かけるようになった。
     兵庫県の小さな沼で、中の写真のようなびっくりするほど多くの花の群落に出会った。

    ミズオオバコ花2

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ミズオオバコ群落

花1