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- 科名・属名 : ヤマノイモ科 ヤマノイモ属
- 特徴 :
つる性の多年草。
根は太くなり横に這うが、ヤマノイモのように多肉根にはならない。
葉は互生し、葉身は円心形〜三角状心形、長さ、幅とも5〜12cm。先は長く尖り、全縁、質は薄い。葉柄は長さ3〜7cm。葉腋に球芽(むかご)はつかない。
花は雌雄異株で、雄花序は葉腋から直立し、黄緑色〜淡緑色の小さな花を多数つける。6個の完全雄蕊がある。雌花序は下垂する。
果実(刮ハ)は上向きにつき、倒卵状楕円形で3個の翼があり、長さ1.5〜1.8cm、幅約1.4cm。
別名 トコロ
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:日本固有?) 山野
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 1996年月8月3日 神奈川県横浜市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・雄花序 2004年7月25日 福岡県北九州市 中下・雌花序 1996年9月15日 千葉県市原市 左下・果実 2013年8月29日 東京都あきる野市 右下・葉 2017年8月3日 神奈川県川崎市
- 撮影記 :
ヤマノイモ科の植物の中では一番目にすることが多い。
写真のように雄花序が下に垂れず、直立する(時に横に伸びる)群生するので、小さい花にもかかわらず結構目立つ。
根は太く厚くなり、曲った根からひげ根の生えている様子を、髭の生えた老人に例え、長寿を祝う正月の飾りとしてトコロ(野老)と海老と対比させたものらしい。
普通種であるこの植物の根が食べられたらいいのだが、残念ながら苦味が強いらしく、食用には向いていないようだ。
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