アマミヒメカカラ(奄美姫かから)

Smilax amamiana


果実

  • 科名・属名 : ユリ科 シオデ属
     注.最新のAPG分類ではサルトリイバラ科(SMILACACEAE)

  • 特徴 :
     高さ10〜50cmの落葉矮性低木。
     枝はジグザグに曲がり、テーブル状に広がり、つる状にはならない。枝には刺が多い。
     葉は互生、葉身は円形でやや横に広く、長さ1〜2.5cm。先は凹むことも多く、3行脈が目立つ。裏面は粉白色を帯びる。
     花は散形状に1〜3個つき、黄緑色で径約3mm。
     果実(液果)は径約6mm、秋から冬に赤色に熟す。
     これまで、屋久島に分布するヒメカカラと同一種とされていたが、2016年、枝の先がつる状にならないこと、葉が1回り大きいことなどから別種として発表された。

  • 分布・生育地 :
     九州(奄美大島) (国外:日本固有)
     山地林縁

  • 花期 :  4月

  • 撮影月日・場所 :
     上・果実 2016年12月24日  鹿児島県奄美大島
     下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     真冬の奄美大島、目的のこの時期にしか見られない花を撮影し、翌日は何か変わった花があるかもと標高の高い山を訪れた。
     時期が時期なのでさすがに咲いている花は少なく、シダなどの撮影が中心となったが、登山際で赤い実を見つけ、ヒメカカラの実と思って撮影した。
     帰って確認すると、これまで屋久島と奄美大島に分布しているとされたヒメカカラが、それぞれ別種として発表されたことを知りアップすることした。
     残念ながら花の時期に訪れていないので見せることはできないが、花はヒメカカラとほとんど同じなので、それを参考にして欲しい。

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葉