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- 科名・属名 : ユリ科 シオデ属
注.最新のAPG分類ではサルトリイバラ科(SMILACACEAE)
- 特徴 :
高さ20〜35cmの半低木。
茎はよく分枝し、ややつる状になり、刺が多い。
葉は互生し、楕円形で、長さ5〜15mm。縁は波打ち、巻きひげはないか、あってもごく短い。
花は散形状に1〜3個つき、黄緑色で径約3mm。花柄は短い。
果実(液果)は球形で径4〜5mm、赤熟する。
- 分布・生育地 :
九州(屋久島) (国外:日本固有) 山地林縁
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2006年5月29日 鹿児島県屋久島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・雄花1 同 上 左下・雄花2 2017年5月18日 同 上 右下・若葉 同 上
- 撮影記 :
初めて屋久島に渡り、ヤクシマシャクナゲやヒメコイワカガミを撮影した際、この花も目にした。
株だけは以前奄美大島で見かけていたが、花を見るのは初めてだった。小さい上に色も地味で、気づかずに通り過ぎてしまう所だった。
本州に分布するサルマメによく似ていて、葉や果実が小さくて花柄が短く、茎の刺が多いのが特徴のようで、サルマメの小型化したものと考えられている。
和名のカカラはサルトリイバラを指す九州地方の方言のようで、葉が小さいことからヒメ(姫)がつけられている。
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