アオヤギソウ(青柳草)

Veratrum maackii var. parviflorum


アオヤギソウ

  • 科名・属名 : ユリ科 シュロソウ属
     注.APG分類では、シュロソウ科(MELANTHIACEAE)

  • 特徴 :
     草丈50〜100cmの多年草。
     茎の基部に古い葉鞘の繊維がシュロ毛状になって残る。
     葉は茎の下部に集まり、長楕円形〜卵状長楕円形、長さ20〜30cm、幅6〜10cm。先は尖り、基部は次第に細くなり、鞘になって茎を抱く。
     花は茎の先に円錐花序となり、黄緑色で径8〜10mmの花を多数つける。花被片は長楕円状倒披針形、長さ約5mm、雄花と両性花がある。雄しべは花被片の半分の長さ。花序には縮れ毛が密生する。
     果実(刮ハ)は楕円形、長さ15〜20mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(中部地方以北)〜北海道 (国外:朝鮮)
     山地の林下や湿った草原

  • 花期 :   6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 1985年7月21日  群馬県尾瀬ヶ原
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花 2019年7月26日    同  上
     下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     和名の由来は、緑色の花と長い葉の様子を柳に例えたものである。
     花の感じはシュロソウに似ているものの、花が黄緑色と暗紫褐色の違いがあり、間違えることはない。
     尾瀬の湿原ではまとまっては生えていないものの、所々で咲いているのを見かける。

  • 同じ科の仲間の花
花

葉