ハクウンキスゲ(白雲黄菅)

Hemerocallis hakuunnensis


ハクウンキスゲ1

  • 科名・属名
  • : ユリ科 ワスレグサ属

  • 特徴

  •  草丈50〜70cmの多年草。
     葉は線形で長さ50〜70cm、幅1〜1.5cm。
     花は花序の上部がY字型に分枝し、その先に橙黄色で長さ7〜8cmの花をつける。
     花は昼咲きでで香りはない。
     ヤブカンゾウの仲間とされ、「対馬の花」(邑上益朗)の記述を参考にしたが、詳細はよくわからない。

  • 分布・生育地

  •  九州(対馬)  草地(海岸近くに多い)

  • 花期
  • : 5〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年7月29日 長崎県対馬
     上は拡大写真あり(写真をクリック)
     中、下  同 上

  • 撮影記

  •  対馬には大陸との共通種で、日本ではこの島だけに知られているという植物がいくつかある。この花もその一つで、1980年代に朝鮮半島との共通種として認識された種である。
     対馬ではあちこちでその群落を見ることができるが、下島豆殻崎の断崖に生える群落は、海の青とのコントラストも素晴らしく一幅の絵のようだ。
     残念ながら今回はピークは過ぎその鮮やかさは失われていたものの、最盛期には素晴らしい光景が見られることだろう。
     対馬にはいくつかの花観察コースがあるが、この豆殻崎を一周するコースも海を見下ろす気持ちのいい遊歩道で、花だけでなく四季を通じて楽しめる。

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ハクウンキスゲ2

ハクウンキスゲ3