ハマサルトリイバラ(浜猿捕茨)

Smilax sebeana


ハマサルトリイバラ1

  • 科名・属名 : ユリ科 シオデ属
    注.APG分類ではサルトリイバラ科(SMILACACEAE)

  • 特徴 :
     つる性の低木。
     茎にはとげはほとんどなく、葉は三角状卵形が多く、長さ6〜10cm、裏面は白色を帯び、冬も枯れない。巻きひげは長く、葉と同長。
     花は多数散状花序につき、花被片は長楕円形で長さ5mm、液果は黒熟する。

  • 分布・生育地 :
     九州(鹿児島県)〜沖縄 (国外:台湾)
     海岸近く

  • 花期 :  3〜4月

  • 撮影月日・場所 :
     1994年3月20日  鹿児島県奄美大島
     中 2006年10月7日  沖縄県石垣島
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・雌花    同  上

  • 撮影記 :
     サルトリイバラそっくりで、茎に刺がないことが違いである。
     奄美大島を訪れた際見かけたが、初めサルトリイバラと思い気にも留めなかった。地元の人から刺のない本種だと教えられ、触って違いがわかった。
     南の島ではそんなに珍しい植物ではなく、海岸近くの林縁などでよく見かける。
     台風の多い沖縄では強い台風で葉が飛ばされると季節外れの時期に花を見ることが多く、この花も花期は春だが、中、下の写真は秋に海岸近くの草地で咲いていた。

  • 同じ科の仲間の花
ハマサルトリイバラ2

雌花