ヒメヤブラン(姫藪蘭)

Liriope minor


ヒメヤブラン1

  • 科名・属名 : ユリ科 ヤブラン属
     注.APGV分類では、クサスギカズラ科(ASPARAGACEAE)、属名以下変わらず

  • 特徴 :
     草丈3.5〜12(〜15)cmの多年草。
     ストロン(走出枝)を出し、丈夫な根がある。鈍頭で色は他の仲間より淡色。
     葉は線形で、長さ8〜40cm、幅2〜3mm。
     花は花茎の先に長さ0.5〜5(〜9)cmの花序となり、やや疎らに3〜17花をつける。花は漏斗形、淡紫色〜ピンク色を帯びた紫色、長さ4〜5.5mm、花被片は6個、楕円形で、長さ3.5〜4mm。花柄は長さ2〜4mm、淡紫色〜帯白色、上部に関節がある。
     種子は液果のように見え、球形で光沢のある黒紫色、径4〜5mm。

  • 分布・生育地 :
      北海道(南西部)〜沖縄 (国外:中国、台湾)
     原野の草地、林下

  • 花期 :   6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1994年8月13日  静岡県浜松市
     中・全体2 2015年7月6日  千葉県山武郡
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 1984年7月29日    同  上
     右下・葉 1994年8月13日  静岡県浜松市

  • 撮影記 :
     ヤブランによく似ているものの、葉の幅が2〜3mmと狭く、花もややまばらにつくのが相違点である。
     写真に松の落葉が見られるように、海岸の松林下で咲いていたが、日当たりのいい草地などにも多い。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ヒメヤブラン2

花