イズモコバイモ(出雲小貝母)

Fritillaria ayakoana


イズモコバイモ

  • 科名・属名
  • : ユリ科 バイモ属

  • 特徴

  •  草丈10〜20cmの多年草。
     葉は茎の上部に対生する2個の葉と輪生する3個の葉がある。
     花は茎頂に1個、杯形釣鐘状で下向きに咲く。花被片は白色で赤紫色の筋があり、先はやや広がる。
     花柱に突起があり、柱頭がほとんど分裂しない。

  • 分布・生育地

  •  本州(島根県) 山地の林縁

  • 花期
  • : 3〜4月

  • 撮影月日・場所

  •  2003年3月28日 島根県
     拡大写真あり(写真をクリック)
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  比較的最近認識された種で、杯形の花をつけるところはカイコバイモに似ているが、花柱に突起があり、柱頭がほとんど分裂しない。
     島根県に数箇所産地が知られ、特に西部のある山はこの花の産地として有名である。
     この写真は、その山の近く、地元の人が大事に保護している場所で、数百株が山すそや田の斜面に群生していて見事だった。
     珍しさゆえ現地でも大分減少しているようで、その後登った山では十数株しか見かけなかった。
     これで日本産のコバイモは全種撮影したと思っていたら、最近シコクコバイモ(仮称)という種類が見つかったそうで、宿題が残った。

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花アップ