カイコバイモ(甲斐小貝母)

Fritillaria kaiensis


カイコバイモ

  • 科名・属名 : ユリ科 バイモ属

  • 特徴 :
     草丈10〜20cmの多年草。
     葉は茎の上部に、対生する2個の葉と輪生する3個の葉がある。
     花は茎頂に<1個、下向きにつき、椀状鐘形下部で外側に張り出し、長さ1.5〜2cm。花被片は淡黄色で淡紫色の網目状の薄い斑紋があり、密腺は花被片の基部近くにある。
     柱頭は3裂し、葯は白色。花糸や花柱は平滑。
     果実(刮ハ)は倒卵形。

  • 分布・生育地 :
     本州(山梨県、東京都、静岡県) (国外:日本固有)
     山地の林下

  • 花期 :  3〜4月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 1994年3月26日  東京都八王子市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     コバイモの仲間は鐘形や細い筒状鐘形の花をつけるものが多く、先が広がった鐘状の花をつけるものは、この花とイズモコバイモしかない。
     自生地は、山梨県、東京都、静岡県のごく限られた場所で、いずこも大きく減少しているようだ。
     東京都の西部のある公園には、この花がごくわずか見られ、花期には厳しく監視されている。
     その上、花が下向きに咲くので、撮影し難いこと甚だしい。この写真は違う場所で撮影した。

  • 同じ科の仲間の花
花

葉