ジンリョウユリ(神領百合)Lilium japonicum var. abeanum |
|
草丈20〜60cmの多年草。 葉は披針形で、長さ5〜12cm、幅0.6〜1.4cmと細い。葉の縁は白く縁どられる。 花は茎頂に1〜3個、横からやや下向きに咲き、淡紅色で基部は濃紅色となり、長さ6〜8cm。 ササユリの変種で、全体に小さく、花被片の基部の色が濃くなる。 四国(徳島県)、本州(静岡県) 蛇紋岩の草地、岩地 2009年5月30日 徳島県 中、下 同 上 徳島県(静岡県にも記録はあるらしいが)の蛇紋岩地帯に知られるササユリの変種で、ジンリョウ(神領)の名は徳島県神山町の地名から取られている。 残念ながら原記載地では野生を見ることは難しいようで、別の蛇紋岩地の花を見るため徳島に遠征した。 ネットなどで検索すると、地元で保護している場所が何ヶ所かあるようで、自生には違いないものの、できれば保護地外の自生に会いたいものだと思っていた。 狭い林道を走り現地に近づくと、林道際の斜面にピンクのユリがポツポツとあり、保護地でなくとも結構花は見られた。ただ、全般的に小さく、中には30cmにも満たない高さで花を咲かせている株もあり、環境条件の厳しさを感じさせられた。 ササユリよりピンクの花色は濃く、覆輪の葉など日本のユリの中では最美麗種といっていい花だろう。 同じ科の仲間の花 |
|