キジカクシ(雉子隠)

Asparagus schoberioides


キジカクシ


  • 科名・属名 : ユリ科 アスパラガス属
     注.APG分類ではキジカクシ科(ASPARAGACEAE)、属名以下学名変わらず

  • 特徴 :
     草丈50〜100cmの多年草。
     茎は上部でよく分枝し、表面に稜がある。
     葉は退化して鱗片状で膜質になり、長さ1mm程度。葉状枝は扁平、線状、葉腋に3〜7個束生し、扁平でゆるく湾曲する。
     雌雄異株で花は葉腋に束生し、広鐘形で花被片は、長さ2〜3mm、淡緑黄色。花柄は長さ1〜2mm、頂端部に関節がある。
     果実(液果)は球形、径6〜8mm、赤熟する。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国(北部)、モンゴル、ロシア(シベリア以東)
     山地の草原や林縁

  • 花期 :  5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1997年6月29日  長野県八ヶ岳山麓
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花序    同  上
     中下・花 2023年6月24日  長野県小県郡
     左下・果実(未熟果) 2017年6月5日  東京都高尾山
     右上・葉1    同  上
     右下・葉2 2023年6月24日  長野県小県郡

  • 撮影記 :
     食用にするアスパラガスも放っておくと、この写真とそっくりの状態になる。
     今回、図鑑の解説をよく読んで、初めて葉のように見えるものが枝で、雌雄異株であることを知った。
     花は葉腋につくパッとしない花で、気をつけていないと見逃してしまう花である。

  • 葉1

    葉2

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花序

花

果実(未熟果)(液果)