オランダキジカクシ(阿蘭陀雉隠)

Asparagus officinalis


オランダキジカクシ

  • 科名・属名 : ユリ科 キジカクシ属
     注.APG分類ではクサスギカズラ科(ASPARAGACEAE)

  • 特徴 :
     草丈50〜200cmの多年草。栽培逸出。
     枝は上部でよく分枝して円くて突起はない。
     葉は鱗片状に退化、その葉腋から長さ1〜2cmの真っ直ぐな葉状枝(葉のような枝)を数個出す。
     花は雌雄異株、葉腋から長さ8〜12mmの花柄を出し、1〜2個の花をつける。花冠は黄緑色で釣鐘形、長さ5〜7mm。葯は長楕円形、花糸と同長。
     果実(液果)は球形、径7〜8mm、赤熟する。
     別名 アスパラガス

  • 分布・生育地 :
     栽培逸出(ヨーロッパ原産) (国外:冷涼地に逸出)
     荒地、原野

  • 花期 :  6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2014年7月11日  北海道網走郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     北海道東北部、オホーツク海沿いに広がる原生花園、ハマナスエゾスカシユリを眺めながら歩く。
     すると道端にキジカクシによく似た花が咲いているのが目に入った。
     ただ、キジカクシの花は葉腋に固まってつく(束生)のに対し、この花ははっきりとした花柄がある。
     食用として栽培されるアスパラガスではないかとは思ったが、周りは原野や牧場があるだけなので、植えられたものではなさそうだ。ただ、アスパラとすれば栽培品のため、撮影したもののそのままになっていた。
     最近、本種が植物図鑑にも掲載されていたので、栽培逸出としてアップすることにした。

  • 同じ科の仲間の花
花

葉