|
- 科名・属名 : ユリ科 ヤブラン属
注.APG分類ではクサスギカズラ科(ASPARAGACEAE)
- 特徴 :
草丈10〜40cmの多年草。
根茎は短く、匐枝を出して増える。根の基部は時々楕円状に肥厚する。
葉は線形、長さ25〜55(〜70)cm、幅4〜7(〜10)mm。先は鋭頭〜鈍頭。
花は長さ(4〜)8〜15cmのやや退化した円錐花序となり、側枝は長さ3mm以下で、20〜200花以上をつけ、1つの節には2〜9花つける。花茎には角稜があり、基部は鱗片葉で包まれる。花柄は長さ3〜5mm、紫白色〜淡ピンク紫色、上部に関節がある。花は浅い漏斗形、長さ4〜5mm、淡紫色〜ピンク紫色、裂片は6個、楕円形で、長さ3.5〜4.5mm。花糸と葯は長さ約2mm。
成熟種子は球形、径5〜7mm、光沢のある黒紫色。果皮は薄く生長の途中で萎縮するか破れるかするので、肉質種皮を持った種子が露出して成熟するので、種子は液果のように見える。
- 分布・生育地 :
本州(中部地方以西)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾、ベトナム) 山野の林下
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2022年7月10日 沖縄県西表島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花序 同 上 左下・花 2021年7月16日 静岡県静岡市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
リュウキュウヤブランの別名があるが、別に沖縄にしかないわけではなく、本州中部以西に広く分布する。
ヤブランに似ているが、匐枝を出して増えることや葉の幅が狭く、花は多数つくものの密でなくややまばらにつく。
何度か花はみているものの、なかなかいい状態の花期に出合えない。
同じ科の仲間の花
|