クルマユリ(車百合)

Lilium medeoloides


クルマユリ1


  • 科名・属名 : ユリ科 ユリ属

  • 特徴 :
     草丈30〜100cmの多年草。
     鱗茎は白色で球形、直径約2cm、鱗片に普通関節がある。
     葉は茎の中部に1〜3段になり、5〜20個が輪生する。葉身は披針形、長さ5〜15cm、縁に小突起がある。上部の葉は小型で互生する。
     花は1〜数個が横向き、または斜め下向きに咲く。花被片は赤橙色で濃紅色の斑点があり、披針形で長さ3〜4cm、上半部が強く反り返る。花粉は赤褐色。
     果実(刮ハ)は倒卵形、長さ約2cm。

  • 分布・生育地 :
     北海道、本州(近畿地方以北)、四国(剣山) (国外:朝鮮、中国、サハリン、千島列島、カムチャッカ)
     亜高山帯〜高山帯の草原

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1983年8月21日  長野県白馬岳
     中上・全体2 2005年7月23日  長野県八ヶ岳
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花1 2018年7月19日  長野県栂池
     左下・花2 2023年7月26日  静岡県富士山
     右上・葉 2005年7月23日  長野県八ヶ岳
     右下・葉2 2023年7月26日  静岡県富士山

  • 撮影記 :
     夏の高山のお花畑を飾ってくれる、赤褐色の花が印象的なユリである。
     葉のつき方が車状になることが和名の由来で、一度覚えたまず忘れることはない。
     亜高山帯には他に赤褐色のコオニユリがあるが、本種では中部の葉が輪生状につくのですぐに違いがわかる。ただ全体写真でもわかるように、上部の葉は互生する。

  • 葉1

    葉2

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クルマユリ2

花1

花2