ミヤマスカシユリ(深山透し百合)

Lilium maculatum var. bukosanense


ミヤマスカシユリ1

  • 科名・属名
  • : ユリ科 ユリ属

  • 特徴

  •  草丈20〜60cmの多年草。
     茎は岩壁から垂れ下がる。
     葉は互生し、線形で細い。
     花は茎頂に上向きに咲き、花被片は赤橙色で、赤紫色の斑点があり、幅が3〜5mmと細い。花被片は強く反り返り、花被片の間が広くあく。

  • 分布・生育地

  •  本州(埼玉県、茨城県)  岩場

  • 花期
  • : 7月

  • 撮影月日・場所

  •  2009年7月11日 茨城県
     中 2000年7月23日   同 上
     下・花 2009年7月11日   同 上

  • 撮影記

  •  スカシユリの変種で、花も葉も細く、岩壁から垂れ下がって咲く。
     埼玉県の武甲山で見つけられ、学名にも付けられたものの、武甲山は山の形が変わるほどの石灰岩の採掘で、ほとんど見られなくなった。
     この写真は茨城県の北部で写した。さすがにここでも手の届く範囲にはなく、少し見上げて撮影した。

     10年振りに訪れた自生地、今も花が残っているかどうか心配だったが、手に取って見られるような場所に2花ついた株が咲いていたのに感動した。
     以前の撮影地を訪れると様相がすっかり変っていてがっかりすることが多いだけに、昔以上に見事な花に出会えたことが嬉しかった。

    同じ科の仲間の花
ミヤマスカシユリ2

花