ナガバジャノヒゲ(長葉蛇の髭)

Ophiopogon ohwii


ナガバジャノヒゲ

  • 科名・属名 : ユリ科 ジャノヒゲ属
     注.APG分類では、クサスギカズラ科(ASPARAGACEAE)、学名(O. japonicus var. umbrosus)

  • 特徴 :
     葉の長さ30〜55cmの多年草。
     ジャノヒゲの変種で、母種の葉長が10〜20cm、短い花柄、長い匐枝を出すのに対し、葉長が30〜55cmになること、花柄が8〜10mmと長いこと、匐枝を出さないことなどが異なる。
     花は淡紫色〜白色。
     同じく変種のカブダリジャノヒゲにも似るが、根茎は5〜20回とさらによく分枝し、葉と花柄は長い。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方以西)〜九州 (国外:朝鮮、中国)
     山地の林下

  • 花期 :  7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2006年7月15日  静岡県袋井市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花序    同  上
     左下・花 2017年7月17日  神奈川県横浜市
     右下・葉 2022年7月2日  神奈川県中郡

  • 撮影記 :
     細くて長い葉が特徴で、ジャノヒゲのように匐枝を出して群落を作ることなく、株立ちする。
     ある腐生植物を探しに出かけた真夏の低山、林下は蒸し暑いのと藪蚊の多いことに閉口する。地面をなめるように探したものの、時期的に問題があったのか目的の花は見つけられなかった。
     熱射病になってもおかしくないような猛暑の日、何の収穫もないのは癪だなと思っていたら、この花に出会った。

  • 葉

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花序

花