ナンゴクホウチャクソウ(南国宝鐸草)

Disporum sessile var. micranthum


ナンゴクホウチャクソウ1

  • 科名・属名 : ユリ科 チゴユリ属
     注.APG分類では、イヌサフラン科(COLCHICACEAE)

  • 特徴 :
     草丈30〜60cmの多年草。
     茎は柔らかく、通常分枝しないが、時に上方で疎らに分枝する。走出枝は時に地上を這うことがある。
     葉は茎の上部に数個互生し、葉身は卵状披針形〜長楕円状披針形、稀に卵形や披針形、長さ5〜10cm、幅1.5〜5cm。先は長鋭尖頭、基部は広いくさび形、5〜7脈があり、縁は全縁。質は膜質で無毛。葉柄は長さ2〜5mm。
     花は上部の葉腋から花柄を出し、漏斗状の花を2〜5個つける。花被片は15〜20mmで白色で端部でもあまり緑色を帯びない。ほのかに甘い香りがある。葯は長さ3〜4mm。
     果実(液果)は球形、径約1mm、黒熟する。

  • 分布・生育地 :
     九州(トカラ列島、口永良部島、奄美大島、徳之島) (国外:日本固有)
     山地の林下

  • 花期 :   3〜4月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2018年3月11日  鹿児島県奄美大島
     中上・全体2 1994年3月19日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花1 2018年3月11日    同  上
     左下・花2 2018年3月10日    同  上
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     ホウチャクソウに似ているが、全体に小さく、花は白色であまり緑色を帯びない、ほのかに甘い香りがある、葯が短いなどの違いがある。
     分布は口永良部島〜徳之島で、ホウチャクソウは約し、阿  3月といえば、本州はまだ寒波にしばしば襲われ、花もまだまだであるが、さすがに南の島は花が一杯だ。林縁にもこんな花が咲いている。

  • 葉

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ナンゴクホウチャクソウ2

花1

花2