オニツルボ(鬼蔓穂)

Scilla scilloides var. major


オニツルボ

  • 科名・属名 : ユリ科 ツルボ属
     注.APG分類では、キジカクシ科(ASPARAGACEAE)ツルボ属(Barnardia japonica var. major)

  • 特徴 :
     草丈20〜50cmの多年草。
     鱗茎は卵球形で長さ2〜3cm。
     葉は線形で長さ10〜30cm、幅10〜20mm。表面は浅くくぼみ、質は厚いが変化が多い。基本種のツルボの葉は、幅4〜6mmなのではるかに幅広い。
     花は高さ20〜40cmの花茎の先に総状につき、花被片は淡紅紫色で6個、平開し、長楕円状倒披針形で長さ3〜4mm。
     果実(刮ハ)は倒卵形で長さ4〜5mm、種子は広披針形で長さ約4mmも変化が多い。

  • 分布・生育地 :
     四国、九州 (国外:日本固有)
     海岸の崖地

  • 花期 :  9〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     2015年10月13日  宮崎県日向市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     夕方の宮崎の海岸の岩場、2週間前はもっと大きな株が花をつけていたということだったが、花期も終わりに近いせいか全般に小振りの株が多かった。
     ただ、特徴である幅の広い葉は、変わらず海岸の岩場の上に広がっていた。
     基本種のツルボとは葉の幅が広いことで区別され、四国や九州に分布するとされている。
     ただ、最近本州でも海岸近くに生えるハマツルボ(var. litoralis)という葉の幅がやや広い種が認識されており、どう違うのかまた勉強したい。

  • 同じ科の仲間の花
花

葉