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- 科名・属名 : ユリ科 ツルボ属
注.APG分類では、クサスギカズラ科(ASPARAGACEAE)ツルボ属、学名(Barnardia japonica)
- 特徴 :
草丈20〜50cmの多年草。
鱗茎は卵球形で長さ2〜3(-5)cm、外皮は黒い。
葉は線形〜線状披針形、長さ(5-)10〜25(-47)cm、幅4〜6mm。厚くて柔らかく、表面は浅く窪む。
花は総状花序に密につき、花被片は6個、淡紅紫色で平開する。裂片は狭長楕円形〜倒披針形、長さ3〜4mm。雄しべは6個、花被県と同長、花糸は糸状で下部はやや広がり、縁に短い毛がある。
果実(刮ハ)は倒卵形、長さ4〜5mm。種子は広披針形、長さ約4mm。
別名 サンダイガサ(参内傘)
- 分布・生育地 :
北海道(南西部)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾、ウスリー) 山野の日当たりのよいところ
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2008年9月7日 東京都日野市 中上・全体2 2023年9月24日 東京都稲城市 中中・全体3 2003年8月23日 東京都八王子市 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2016年9月12日 神奈川県川崎市 左下・果実(刮ハ)、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
夏の終わり頃から、山すそや草地の日当たりのいい場所でこの花を見かけることが多い。
そのせいでもないだろうが、この花を見ると何となく夏の終わりを感じるのは私だけだろうか。
最近改訂版が出された平凡社の「日本の野生植物1」では、ツルボ属は本種しか載せられていないが、学名としては海岸に生えると言うハマツルボやオニツルボがあり、ツルボとどこがどう違うのかはっきりさせたい。
最近分類に使われるAPG分類では、ユリ科が大きく分かれ、本種はギボウシ類やヤブラン属などとともにクサスギカズラ科とされたが、まだユリ科のイメージが払拭しきれない。
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