オオシロショウジョウバカマ(大白猩々袴)

Heloniopsis leucantha


オオシロショウジョウバカマ1

  • 科名・属名
  • : ユリ科 ショウジョウバカマ属

  • 特徴

  •  草丈7〜27cmの多年草。
     葉は常緑で、8〜17個が根元にロゼット状につき、へら状倒披針形で長さ10〜25cm、幅1.5〜3.5cm。
     花は茎頂に総状に7〜20個つく。花冠は白色で長さ15〜20mmと大きい。花被片は6個。

  • 分布・生育地

  •  沖縄(沖縄島北部、石垣島、西表島)
     川沿いの湿った崖

  • 花期
  • : 1〜2月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年2月5日 沖縄県沖縄島
     上は拡大写真あり(写真をクリック)
     中、下  同 上

  • 撮影記

  •  西表島で小さなコショウジョウバカマを撮影した際、沖縄には逆に大きな本種があることを知った。
     石垣島や西表島の源流部を探したものの、植生環境が変わっていたり、沢を間違えたりして見つけることができなかった。
     ある時、やんばるでこの花の観察会が開かれると聞き、花仲間と冬の沖縄に飛んだ。観察会には沖縄のいつもの面々に加え、広島のMさんなどの顔見知りもいて20人を越える大人数で現地に向った。
     人の入り込まない踏み跡なのか登山道なのかわからない道を数時間、やっと花のある谷に到着した。
     驚くべきことに、壁一面この花が群落を作っていた。これだけの群落があるやんばるの山の奥深さに感動するとともに、出会いの喜びをかみしめた。

    同じ科の仲間の花
オオシロショウジョウバカマ2

花アップ