シオデ(牛尾菜)

Smilax riparia var. ussuriensis


シオデ1(雄花)

  • 科名・属名 : ユリ科 シオデ属
     注.APG分類では、サルトリイバラ科サルトリイバラ属、学名(SMILACACEAE Smilax riparia)

  • 特徴 :
     長さ2〜3mになるつる性の多年草。
     茎は他の物に寄りかかって伸びる。
     葉は互生し、葉身は卵状楕円形で長さ5〜15cm、5〜7脈がある。基部は円心形、質は厚く光沢があり、裏面は緑色。葉柄は1〜2cm。
     花は葉腋から散状花序を出し、淡黄緑色の花を多数つける。雄花の花被片は披針形〜線状長楕円形、長さ4〜5mmで反り返り、雌花は長楕円形で長さ2〜2.5mm、雄花同様反り返る。
     果実(液果)は球形で径約1cm、黒熟する。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、ウスリー)
     山野

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2004年7月25日  福岡県北九州市
     中上・全体2 2003年8月3日  長野県木曽郡
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花    同  上
     左下・果実 2017年11月10日  東京都高尾山
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     夏、山野でよく見かける花であるが、淡黄緑色の花は地味で目立たない。
     若芽は茹でて山菜としてよく食べられ、アスパラガスによく似た味である。
     春に咲くタチシオデによく似ているが、本種は花が夏に咲くこと、葉の裏面が淡緑色であること、花被片が反り返ることで区別できる。
     秋も深まった頃、今度は黒熟した果実を目にする。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
シオデ2(雄花)

花(雄花)

果実