トキワサルトリイバラ(常磐猿捕茨)

Smilax china var. yanagitatai


トキワサルトリイバラ1


  • 科名・属名 : ユリ科 シオデ属
     注.APG分類では、サルトリイバラ科(SMILACACEAE)、サルトリイバラ属、学名変わらず

  • 特徴 :
     草丈50〜200cmのつる性の夏緑性半低木。
     サルトリイバラによく似ているが、ほとんど刺(トゲ)がない型。
     葉は互生し、葉身は楕円形〜腎円形、径6〜12cm。先は円いかやや凹み、基部は円形、全縁で無毛。質は革質で鈍い光沢がある。葉柄には托葉から変わった長い巻ひげがある。葉は2月頃に落葉する。
     花は雌雄異株、葉腋から散形花序を出し、多数の花が散状花序につき、花被片は6個、淡黄緑色で長さ約4mm、上半分が反り返る。雄花と雌花がある。
     果実(液果)は球形、径約1cm程度でサルトリイバラより大きく、赤熟する。
     別名 トゲナシサルトリイバラ

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方以西)〜九州、小笠原諸島 (国外:台湾、インドシナ)
     海岸〜山地の林内、林縁

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2023年4月10日  大分県宇佐市
     中上・全体2 2023年4月14日  東京都八王子市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序、左下・花    同  上
     右上・葉 2023年9月24日  東京都稲城市
     右下・茎 2023年4月14日  東京都八王子市

  • 撮影記 :
     サルトリイバラによく似ていて、茎に刺がほとんどなく、果実がやや大きい、葉も大きくて幅広く、先が円形かやや凹むのが特徴である。
     サルトリイバラはよく目にするのであまり気にもかけてこなかったが、特徴に注意しながらチェックすると、多くはないが所々で見かけた。
     トキワサルトリイバラが標準和名のようであるが、別名のトゲナシサルトリイバラの方がピンとくる。

  • 葉

    茎

    同じ科の仲間の花
トキワサルトリイバラ2

花序

花