ヤマカシュウ(山何首烏)

Smilax sieboldii


ヤマカシュウ

  • 科名・属名 : ユリ科 シオデ属
     注.APG分類ではサルトリイバラ科(SMILACACEAE)、サルトリイバラ属(属名同じ)

  • 特徴 :
     蔓性の半低木。
     茎は稜が多く、茎に直角につく刺がある。
     葉は互生し、葉身は卵形、長さ5〜12cm。先は急に短く尖り、基部は心形、5脈があり、光沢がある。巻ひげは長い。
     花は雌雄異株、新枝の葉腋に連続して散形花序に多数つき、花被片は6個、黄緑色、長楕円形で長さ4〜5mm、平開するが反り返らない。
     果実(液果)は球形、径約6mm、紫黒色に熟す。
     別名 ヤマガシュウ

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:朝鮮、中国)
     山地(蛇紋岩地や石灰岩地に多い)

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2005年5月28日  広島県広島市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花    同  上
     左下・刺 2017年11月10日  東京都八王子市
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     シダ類を撮影しようと車を降りた広島県の大田川沿いの道。すぐ目の前にこの花があった。
     崖からぶら下がった蔓には、注意しないと気がつかないような黄緑色の花が固まって咲いていた。もう少し近づけようと蔓を掴むと、鋭い棘に思わず手を放した。
     アップの写真でもわかるように、茎には鋭い棘がいっぱい生えている。
     変わった和名は、何首烏がタデ科のツルドクダミの漢名で、葉の形がそれに似ていることによる。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
花

茎(刺)