ヤシュウハナゼキショウ(野州花石昌)

Tofieldia nuda var. furusei


ヤシュウハナゼキショウ

  • 科名・属名
  • : ユリ科 チシマゼキショウ属

  • 特徴

  •  草丈10〜30cmの多年草。
     地下茎を引いて増える。
       根出葉は線状〜鎌形、長さ5〜25cm。葉脈を境にして表側に深く折れるので2列状になる。縁は全縁で無毛。
     花は総状花序で斜め上向きに多数つき、花被片は6個、線形で白色。雄花の葯は帯黄白色。花柄は花より長い。
     ハナゼキショウの変種で、走出枝を出し、葯の色が帯黄白色であることが異なる。

  • 分布・生育地

  •  本州(栃木県)  山地の湿った岩場

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2013年8月17日  栃木県
     中・花、下・葉    同 上

  • 撮影記

  •  高山ならともかく低地では熱中症になってしまうような酷暑の夏、どこにも出かけないうちに8月も半ばを過ぎた。
     家に閉じこもってばかりではと、栃木県の固有種といわれるこの花の撮影に出かけることにした。
     今日も暑い、山道を歩き始める前から汗が吹き出る。汗を拭いたタオルを絞ると水が滴り落ちる。
     やっとのことでこの花があるだろうと思われる岩場にたどり着き、あちこち探して日陰の岩場に咲くこの花を見つけた。
     母種のハナゼキショウとは、走出枝を出すことや、葯が帯黄白色で褐色〜帯紫色でないことで変種とされている。

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花

葉