ヨナグニノシラン(与那国熨斗蘭)Ophiopogon reversus |
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草丈15〜30cmの多年草。 葉は束生し、線形で、長さ40〜55cm、幅7〜12mm。 花は花茎の先に白色の花を疎らにつける。花被片は長さ6〜7mm、幅1.5〜2.5mm、筒状部は長さ1〜1.5mm。 ノシランに似ているが、花茎の上部が白色を帯びず、筒状部が短い、葯が黄色(ノシランは淡緑色〜黄緑色)である点が異なる。 沖縄(与那国島) 常緑林下 2010年10月15日 沖縄県与那国島 中、下・花 同 上 与那国島は小さな島で、深い亜熱帯林や高い山があるわけではないが、台湾に一番近いせいか八重山諸島でもここでしか見つかっていない固有種(台湾との共通種)が数多く知られている。 この花も沖縄県のレッドデータブックで知り、2010年秋の訪問では、ぜひ出会いたい花の一つに挙げていた。 花仲間の案内で入り込んだ何の変哲もない沢、特に変った植物は見られない。しばらく歩くと沢沿いにリュウキュウヤブランのような葉が出てきた。どうやらこれがそうらしい。 花はないかと探すと、何株か小さな花をつけていた。ノシランの豪華な花つきをイメージしていただけに拍子抜けする。花もヤブランのイメージに近かったが、ヤブランは尾根筋のやや乾いた場所にあるとのこと。 得心のいかないまま撮影し、帰って調べると、花のつき方などヤブランとは異なっていて、やっと少し自信を持てるようになってきた。 同じ科の仲間の花 |
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