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- 科名・属名 : ハナヤスリ科 ハナワラビ属
- 特徴 :
草丈(胞子葉)10〜35cmの常緑性シダ。
根茎は直立し、長さ約2cm。
葉は部分2形、栄養葉は2回羽状複生〜3回羽状深裂、葉身は広五角形、長さ(6-)9〜14(-18)cm、幅(7-)11〜20(-27)cm、質は薄い革質。側羽片は三角状広披針形〜広披針形、長さ(5.8-)7.7〜12(-16)cm、幅(2.6-)4.3〜10(-16)cm。裂片は楕円形、鈍頭〜やや鋭頭、縁は粗い鋸歯縁。共通柄(担葉体)は長さ(6.8-)8.7〜13(-17)cm、白い毛がやや多い。葉柄は(1.5-)4.4〜8.7(-13)cm。
胞子葉は胞子嚢穂の長さ(2-)5.4〜11(-17)、幅(0.6-)1.4〜2.4(-3.5)cm。柄は長さ(4.5-)8〜12(-14)cm。
- 分布・生育地 :
九州(南部)〜沖縄 (国外:台湾、中国) 山地の林下、道端
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年11月6日 沖縄県西表島 中・全体2 2016年12月23日 鹿児島県奄美大島 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・胞子嚢穂、右下・栄養葉 同 上
- 撮影記 :
初めてこのシダに会ったのは西表島の登山道脇の林下、同行した島の人に教えられて何となく撮影した。
その後、シダを撮影し始めてから何度かその場所を探したものの、はっきりした記憶がなく見つけきれなかった。
10年後、真冬の奄美大島の登山道際で久し振りにこのシダに出会った。道端の所々に数多く生えていて、ちょっとガッカリした。
本州ならオオハナワラビかと思うが、南西諸島にはハナワラビの仲間はこの種しか知られていない。自信を持って同定した。
胞子葉と栄養葉の長さがほぼ同じで、担葉体が長く、栄養葉の柄の長さと同程度であることが特徴とされている。
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