オオハナワラビ(大花蕨)

Botrychium japonicum var. japonicum


オオハナワラビ

  • 科名・属名 : ハナヤスリ科 ハナワラビ属

  • 特徴 :
     草丈30〜50cmの冬緑性シダ。
     根茎は短く、直立する。
     葉は年に1回出て二形。栄養葉の葉身はほぼ五角形、3出的で3回羽状深裂し、長さ10〜25cm、幅15〜25cm。最下羽片が最も大きく、大きいもので三角状広楕円形で長さ8〜15cm、幅5〜8cm。小羽片は広披針形、鋭頭、裂片は狭楕円形、鋭頭〜やや鋭尖頭、辺縁は鋭鋸歯縁〜波状縁。葉柄は長さ10〜20cm。
     胞子葉は長さ30〜50cmと栄養葉より長く、胞子嚢穂は全長の2/5程度、2回羽状分岐し円錐花序的に胞子嚢をつける。胞子の表面には微細な突起が大きな網目を作り、胞子葉は胞子散布後も残る。

  • 分布・生育地 :
     本州(東北地方中部以南)〜九州(屋久島まで) (国外:朝鮮、中国)
     山地林下のやや湿った所

  • 撮影月日・場所 :
     2009年11月3日  東京都八王子市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・栄養葉 2007年11月4日  静岡県下田市
     下・胞子嚢穂    同  上

  • 撮影記 :
     秋から冬にかけ、最後に咲くキク科の花を求めて関東の低山地を歩くと、沢沿いの林下などでこのシダによく出会う。
     地表近くに横に広がる栄養葉の中央から長い胞子葉を出し、円錐花序的に円い胞子を短い枝に直接つける。なかなか格好のいいシダだと思う。
     よく似たフユノハナワラビは栄養葉の羽片の先が円頭になることが多く、鋭頭になる本種との違いである。また、本種の胞子葉は胞子を飛ばした後でも残っているが、フユノハナワラビでは胞子散布後は脱落する。

  • その他のシダ
栄養葉

胞子嚢穂