コヒロハハナヤスリ(小広葉花鑢)

Ophioglossum petiolatum


コヒロハハナヤスリ

  • 科名・属名 : ハナヤスリ科 ハナヤスリ属

  • 特徴 :
     草丈3〜13cmの夏緑性(暖地では常緑)シダ。
     根茎は短い塊状で直立し、1〜3個の葉をつける。
     葉は部分2形、担栄養体(栄養葉)は三角状卵形〜長楕円形、長さ(2-)2.8〜4.1(-5.5)cm、幅(1-)1.3〜2(-2.8)cm。先は鋭頭〜鈍頭、全縁で基部はやや切形で急に狭くなって短い柄になり、胞子葉の基部と合体して担葉体に移行する。質は厚い草質で黄緑色、無毛。
     担胞子体(胞子葉)は棒状、柄も含め長さ(4.4-)9.2〜13.9(-17.5)cm。胞子嚢穂は長さ(1.4-)1.9〜2.9(-3.5)cm、幅(0.1)0.2(-0.3)cm、鋭頭で胞子の外膜隆起は粗く、連なって細かい網目状になる。

  • 分布・生育地 :
     本州(含む小笠原諸島)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、東南アジア〜南アジア、オーストラリア、ニュージーランド、北米(南部)〜南米
     山野の路傍、林下など

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2018年6月15日  長崎県西海市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・胞子嚢穂、下・栄養葉    同  上

  • 撮影記 :
     ハナヤスリの仲間は何種類か知られているが、どれもよく似ていて見分けるのは大変だ。
     このシダの特徴は栄養葉に短いながらも柄があり、基部では胞子葉の柄と合体する点である。また、胞子の表面の模様も細かい網目状になる点も確認しておく必要がある。
     長崎県に撮影に行った際、岩場の周囲を観察していたらこのシダに出会った。
     岩場の隙間にはイワヒバが沢山生え、胞子嚢穂をつけていた。

  • その他のシダ
胞子嚢穂

栄養葉