クサマルハチ(草丸八)

Cyathea hancockii


クサマルハチ

  • 科名・属名 : ヘゴ科 ヘゴ属

  • 特徴 :
     草丈1〜3mの常緑性シダ。
     茎は短く、直立から斜上し、基部の鱗片は褐色で光沢があり、長さ約1.5cm、幅約1.5mm。
     葉は2回羽状複葉で、葉身は三角状長楕円形、基部が最も幅広く、大きいものは長さ約1m、幅70cmに達する。羽片は長さ40cmにもなり、羽軸は茶褐色、小羽片は長さ7〜10cm、幅1.5〜2.2cm。羽状深裂〜全裂し、上部でもほぼ完全に切れ込み、裂片の先は円頭または鈍頭、辺縁には鋸歯がある。葉柄は葉身とほぼ同長。
     胞子嚢群は裂片の中肋から辺縁の中間に並び、円形で包膜はない。

  • 分布・生育地 :
     本州(紀伊半島南部)、四国(南部)、九州(南部)〜沖縄 (国外:台湾、中国)
     山地林下

  • 撮影月日・場所 :
     2013年2月8日  高知県安芸郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・胞子嚢群、下・鱗片    同  上

  • 撮影記 :
     初めて沖縄の湿った林下でこのシダに出会った時は、ヘゴの仲間であるという感じはしたが、自信を持って同定できなかった。
     というのも、以前小笠原で見たマルハチは、幹に逆八の字の葉痕が残るのが和名の由来になっていたため、クサマルハチもそれとどこか似た模様があるのだと思っていたためだった。
     図鑑で調べると、幹を作らないのがこのシダの特徴であることがわかり、同じ年、高知県の自生地で確認でき、沖縄で見たものも同じものだとわかった。
     高知県には天然記念物に指定されている自生地があるほか何ヶ所かに自生地が知られていて、安芸郡のその自生地は住宅地にほど近い林下に群生していた。

  • その他のシダ
胞子嚢群

葉柄基部鱗片