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- 科名・属名 :
ヒカゲノカズラ科 ヒカゲノカズラ属 注.APG分類では、学名(Lycopodium dendroideum)
- 特徴 :
草丈10〜30cmの常緑性シダ。
茎の主軸は地中を長く匍匐し、径2〜2.5mm。まばらに分枝し、側枝は直立茎となって地上に伸び、上部で相接して分枝して樹木状になる。
枝は斜上または直立して葉を密につけ、径4〜7mm。葉は線形で全縁、緑色でやや硬く、茎の基部では茎に圧着するが、上部では開出する。
胞子嚢穂は1本の側枝に数個つき、小枝の先に1個頂生し、円筒形で長さ1〜8cm、径約5mm。胞子葉は卵状心形、先端は鋭尖頭、辺縁は膜がある。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:東アジア〜北アメリカ) 山地の林下や日当りのいい場所
- 撮影月日・場所 :
2006年3月12日 埼玉県秩父郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢穂 同 上
- 撮影記 :
セツブンソウを撮影に出かけた3月初めの秩父の山中、この花を撮ってしまえばこの時期することもない。
同行した花仲間が、撮りたいシダがあるということで、さらに奥深い山中に分け入った。
日陰にはまだ固まった残雪が残り、花などは咲いている雰囲気は全くない。
すると、ミニ盆栽のような面白い形をした植物が目に入った。
それは、私のシダのイメージを一新するとてもシダとは思えないような形をしたこのシダだった。
それまでシダには全く興味は無かくほとんど撮影していなかったが、この造形の面白さにはついカメラを向けた。
これがきっかけでシダを撮り始めるようになったのだから、ここに連れてきてくれたMさんとこのシダには感謝の気持ちで一杯だ。
北海道から九州まで広く分布し、生育場所や土壌条件も幅広いことから、外形や葉にはいろいろと変化が多いようだ。
その他のシダ
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