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- 科名・属名 :
ヒカゲノカズラ科 コスギラン属 注.ヨウラクヒバ属(Phlegmariurus)やヒカゲノカズラ属(Lycopodium)の考え方あり
- 特徴 :
草丈20〜50cmの常緑性シダ。着生。
茎は基部で密に分枝し、その先でまばらに叉状に分枝して斜上し、長さ(9.4-)17〜27(-35)cm、径(1-)2.8〜4.9(-7.1)mm、きいものは上半部が反曲して垂れ下がる場合もある。
葉は開出して密にらせん状につき、線状披針形〜披針形、長さ(11-)13〜16(-18)mm、幅(1.1-)1.4〜1.7(-2.2)mm。長さは不揃いで、基部と先端部に向けて狭くなり、先は鋭頭、全縁。質は革質、濃黄緑色〜緑色。
胞子嚢は枝の上部の葉の基部につき、その葉は栄養葉よりやや小さいが、胞子嚢穂というはっきりした形にはならない。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州(屋久島まで) (国外:台湾、朝鮮(済州島)、インド) 深山の樹幹や岩壁に着生
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年7月21日 広島県廿日市市 中上・全体2 同 上 中下・全体3 2016年7月1日 静岡県富士山 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・葉、下・胞子嚢 同 上
- 撮影記 :
中国山地の最深部、僅かに残るというヒナチドリの撮影に出かけた。
道はなく沢を遡行しながら進む。大きな滝は木の枝に掴まりながら高巻しやっと源流部についた。
ブナの太い倒木に着生していないかと探すと、ランの代わりにこのシダが着生していた。
帰り道、沢に張り出した太い幹にも大株が枝を広げながら着生していた。
数年後、富士山麓で着生ランを探しながら樹幹を見ていると、久し振りにこのシダに出会った。
今度は上部の葉の基部につく胞子嚢もしっかり撮影した。
その他のシダ
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