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- 科名・属名 :
ヒカゲノカズラ科 コスギラン属 注.ヨウラクヒバ属(Phlegmariurus)やヒカゲノカズラ属(Lycopodium)の考え方あり
- 特徴 :
長さ40〜100cmの常緑性シダ。着生。
茎は樹幹に着生し下垂し、基部は叉状に分岐して枝を叢生する。
葉は卵状披針形で開出してつき、長さ10〜15mm。質は革質でやや厚く、先は鋭頭〜鋭尖頭で光沢がある。
胞子嚢穂は枝の先端につき、叉状に1〜数回分岐し、長さ4〜10cm、径1〜2mmのひも状。
胞子葉は茎に圧着してつき、三角状卵形で、長さ約1mm。
- 分布・生育地 :
九州(南部)〜沖縄 (国外:旧世界の熱帯〜亜熱帯域) 樹幹に着生
- 撮影月日・場所 :
2010年3月19日 沖縄県西表島 中 2010年9月11日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢穂 2010年3月19日 同 上
- 撮影記 :
九州南部より南、湿り気のある沢沿いの常緑樹の樹幹に着生し、幾重にも分かれた茎を垂れ下げる変わったシダである。
同じように着生するナンカクランとよく似た形をしているが、全体により大きいものが多く、はっきりした違いは叉状に分岐した胞子嚢穂がいくつもつくことである。
どちらもその形の面白さから採取されて少なくなっているが、ナンカクランは時々出会うのに対し、本種は滅多に見ることはなく、樹上高くに着生していることが多い。
普通は50cm程度であるが、中の写真の株は少し遠いが優に1mを超えていた。それでも以前に比べると小さくなっているとのことだった。
その他のシダ
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