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- 科名・属名 : ヒメシダ科 ヒメシダ属
- 特徴 :
草丈25〜45cmの常緑性シダ。
根茎は横に這い、径約3mm。
葉柄は長さ10〜30cm、わら色で基部は暗色で鱗片がある。葉身は単葉(稀に三出葉)で、質は紙質で光沢があり、裏面はややざらつく。
葉はやや2形で、胞子葉は披針形で長さ15cm、幅2.5cm。胞子嚢群は、平行四辺形になった網目を作って連結した小脈につき、三日月形で包膜はない。
栄養葉は長楕円形で、長さ15〜20cm、基部は円形または心形、稀に小さな側羽片が出る。
- 分布・生育地 :
沖縄 (国外:台湾、中国(南部)、インドシナ) 低地の林下
- 撮影月日・場所 :
2007年4月28日 沖縄県西表島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢 2012年8月31日 同 上
- 撮影記 :
コウモリシダによく似ているが、ほとんどが単葉でまれに3出葉になって小さな側羽片が出る。
コウモリシダと混生しているが、側羽片が小さくてやや円みを帯びることから、かわいらしいコウモリシダといった感じである。
葉はやや2形で、栄養葉がやや横に広がることが多いのに対し、胞子葉は直立するので見るだけで区別できる。
西表島の自生地では、春に見たときは胞子嚢も新鮮だったが、夏に見たときは下の写真のようにややくたびれていた。
その他のシダ
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