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- 科名・属名 : ヒメシダ科 ヒメシダ属
- 特徴 :
草丈25〜70cmの常緑性シダ。
根茎は短く、斜上〜直立、時に匍匐し、葉を叢生する。
葉は2回羽状中裂、葉身は広披針形〜長楕円状披針形で中央部が最も広く、先は鋭尖頭、長さ(12-)16〜29(-45)cm、幅(4.4-)6.3〜12(-21)cm。側羽片は長楕円状披針形〜線状披針形、羽片は辺縁と羽軸の2/5〜1/2程度まで切れ込み、長さ(1.6-)1.9〜4.7(-9.5)cm、幅(0.8-)1〜1.3(-1.7)cm。裂片は四辺形で円頭、全縁〜波状縁。質は薄く柔らかい紙質、明るい緑色〜黄緑色、両面ともやや密に毛がある。
葉柄は淡緑色で基部は褐色を帯び、長さ(3.2-)6.5〜19(-37)cm、やや密に単細胞の毛がある。基部には三角状披針形で茶褐色〜褐色、長さ5〜8mmの鱗片が密にある。
胞子嚢群は裂片の中肋と辺縁の中間、主脈の両側に2列に並び、円形で径0.5〜0.7mm。包膜は円腎形、表面には多細胞毛が密にある。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜沖縄 (国外:旧世界の熱帯〜亜熱帯、新世界にも帰化) 林縁、林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年9月6日 沖縄県国頭郡 中上・全体2 2019年12月15日 静岡県磐田市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・葉表 同 上 中下・胞子嚢群1 2013年9月6日 沖縄県国頭郡 左下・胞子嚢群2 2019年12月15日 静岡県磐田市 右下・茎基部鱗片 同 上
- 撮影記 :
沖縄では道端や林縁で割合によく見られ、この写真も北部の林道際の林縁で撮影した。
専門の図鑑によると、本州の都市部では園芸種として持ち込まれたものが逸出し、自生種との区別が難しくなっていると書かれている。
和名はケホシダに似ているが別の種という意味で、全体に毛が多く柔らかい感じのするシダである。
その他のシダ
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