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- 科名・属名 : ヒメシダ科 ヒメシダ属
- 特徴 :
草丈50〜100cmの常緑性シダ。
根茎は長く横に這い、径約4mm。
葉身は広披針形で、長さ45〜75cm、幅17〜30cm、下部の羽片は次第に短くなる。葉質は紙質、淡緑色で裏面の毛は少なく、羽片は辺縁と羽軸のの真ん中あたりまで切れ込み、裂片は三角状長楕円形、円頭から鋭頭、先は刺状に尖り、幅3.5〜4.5mm。裏面は葉柄はわら色で、長さ10〜20cm、基部以外は鱗片は少ない。
胞子嚢群は裂片の辺縁と中肋の中間につき、包膜は円腎形で有毛、胞子表面には網目状の隆起がある。
- 分布・生育地 :
九州(長崎五島列島、鹿児島)〜沖縄 山地の林下
- 撮影月日・場所 :
2013年2月25日 沖縄県国頭郡 中・胞子嚢 同 上 下・羽片基部 同 上
- 撮影記 :
ナタギリシダのように羽片の先端が切り落としたような感じの裂片になるものが多く、初めのうちはどっちがどっちか判らなかった。
ただこのシダには羽軸の基部に通気孔はなく、下部の羽片も小さくはなるものの、あまり極端に小さくはならない。
比較的群生していることが多く、この写真を撮影したスギ林の下にも多くの株が生えていた。
しかし、ここは隆起石灰岩の岩場に近く、時々ハブも見かける場所で、被写体を選ぶために草を掻き分けて進む時は、あたりに十分注意を配りながら歩いた。
その他のシダ
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