ミヤマワラビ(深山蕨)

Thelypteris phegopteris


ミヤマワラビ1

  • 科名・属名 : ヒメシダ科 ヒメシダ属

  • 特徴 :
     草丈20〜50cmの夏緑性シダ。
     根茎は長く横走し、鱗片をつける。
     葉身は2回羽状深裂〜全裂で、三角状長楕円形、長さ幅とも、10〜20cm。鋭尖頭で基部は切形、基部が最も幅広い。羽片は3/4〜5/6程度切れ込み、最も下の裂片は基部が中軸に流れ翼になる。裂片は長楕円形〜三角状で、大きいものは長さ1.8cm、幅6mm、鋭頭〜円頭で両面とも毛がある。質は草質〜柔らかい紙質で、緑色。
     葉柄はわら色で、長さ10〜30cm、下部に長楕円状披針形で黄褐色の鱗片がある。
     胞子嚢群は裂片の辺縁近くにつき、径約1mm、包膜はない。胞子嚢には毛がある。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州  夏緑林の林床

  • 撮影月日・場所 :
     2007年9月1日  長野県八ヶ岳
     中 2007年6月16日  長野県上高地
     下・胞子嚢群 2008年7月20日  長野県志賀高原

  • 撮影記 :
     北海道〜九州(屋久島)まで広く分布し、北海道〜本州(中部地方以北)ではよく見られるが、それより南では山地に限られるので、やや北方系の分布といえる。
     夏、高山植物を求めてアルプス山麓の林下を歩いていると、登山道際でよく見かける。最下羽片がそれだけ下向きに斜めに延びるのが印象的である。
     また、羽片基部が中軸に流れて翼状になり、こういう特徴を持つシダは他にゲジゲジシダがあるが、葉身の形が三角状長楕円形で、基部が最も幅広く、すぐに違いが認識できる。

  • その他のシダ
ミヤマワラビ2

胞子嚢群