エダウチホングウシダ(枝打本宮羊歯)

Lindsaea chienii


エダウチホングウシダ

  • 科名・属名 :
     ホングウシダ科 エダウチホングウシダ属

  • 特徴 :
     草丈20〜60cmの常緑性シダ。
     根茎は短く這い、茎を相接してつける。
     葉身は2回羽状複葉(大きい葉は時に基部で3回羽状)で、三角形〜長楕円形、長さ10〜30cm。羽片は1〜6対、狭三角形で鋭頭。大きいもので長さ5〜10cm、幅2〜3cm。裂片は卵状長楕円形〜菱形で後側が発達せず、辺縁は不規則に切れ込む。葉柄は赤褐色〜褐色で、長さ10〜50cm。
     胞子嚢は葉縁から内側へ寄ってつき、切れ込みで分断される。

  • 分布・生育地 :
     本州(伊豆、東海地方、紀伊半島、山陽地方)、四国、九州、沖縄 (国外:台湾、中国(南部)〜インドシナ、タイ)
     山地の林床

  • 撮影月日・場所 :
     2007年12月9日  沖縄県国頭村
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・胞子嚢    同  上

  • 撮影記 :
     名前も生育場所もよく似たシンエダウチホングウシダと一緒に生えていることが多く、同定にはいつも悩まされる。
     本種は栄養葉も2回羽状複葉で単羽状にならず、胞子嚢群も辺縁の切れ込みで分断される。分布地域もより北方まで広がっている。
     明るい林下で見かけることが多いシダで、どちらも格好がよく、出会えると嬉しいシダの一つである。

  • その他のシダ
胞子嚢