シンエダウチホングウシダ(新枝打本宮羊歯)

Lindsaea orbiculata var. commixta


シンエダウチホングウシダ1

  • 科名・属名 :
     ホングウシダ科 エダウチホングウシダ属

  • 特徴 :
     草丈20〜40cmの常緑性シダ。
     根茎は短く匍匐し、葉を込み合ってつける。
     葉は2形で、胞子嚢をつけない葉は小型で単羽状、長さ5〜15cm、幅約2cm。切れ込みガ深く、辺縁は鋸歯縁。
     胞子嚢をつける葉は、必ず2回羽状複葉で、長さ20〜40cm。羽片は上部に向かって小さくなり、側羽片のような形と大きさの頂羽片はない。
     胞子嚢群は小羽片の辺縁に沿って伸びる。

  • 分布・生育地 :
     本州(八丈島、和歌山県大島)、四国(高知)、九州(鹿児島県南部)〜沖縄 (国外:台湾、中国(海南島)〜インド、スリランカ)
     山地のやや乾いた林下

  • 撮影月日・場所 :
     2007年4月29日  沖縄県西表島
     中 2007年11月19日    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・胞子嚢群    同  上

  • 撮影記 :
     沖縄の登山道や林道を歩いていると、やや明るくて乾き気味の林下で見かけることが多い。
     よく似たエダウチホングウシダという種も似たような環境に生えるため同定には苦労する。
     図鑑では本種の栄養葉は単羽状であることが特徴で、胞子嚢はエダウチホングウシダのように切れ込みで切れることなく、小羽片の辺縁にほとんど切れることなく続くとされるが、胞子嚢のつき方は結構バラつきがあって同定に困る場合も多い。
     この写真は本種で間違いないとは思うが。

  • その他のシダ
シンエダウチホングウシダ2

胞子嚢群