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- 科名・属名 :
ホングウシダ科 ホングウシダ属
- 特徴 :
草丈5〜12cmの常緑性シダ。
根茎は短く横に伸び、径約1mmで栗褐色〜帯褐色の短い鱗片で覆われ、葉をやや密につける。
葉身は単羽状で、長楕円状披針形〜卵状披針形で、長さ2〜7cm、幅1〜2.5cm。側羽片は3〜15対で、頂羽片はくさび形、側羽片は斜三角形。上部の羽片は小さくなるが、頂羽片は大きい側羽片の半分くらいの大きさがある。葉柄は栗褐色で長さ2〜5cm、上面に溝がある。
胞子嚢群は側羽片の上側の葉縁に沿って連結し長く伸びるが、時に2〜3個に分断される。
- 分布・生育地 :
本州(八丈島、伊豆・紀伊半島)〜沖縄 (国外:台湾、中国(四川省)、朝鮮(済州島)) 山中の渓流沿いのコケの付いた岩上
- 撮影月日・場所 :
2012年9月2日 沖縄県西表島 中 2007年4月28日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢群 2007年4月29日 同 上
- 撮影記 :
上の写真でもわかるように生育場所は沢の中、ほんのちょっと増水すれば水没してしまうような苔の生えた岩上に群生していることが多い。
沢ではなくても常に水の滴るような岩場でも見かけるが、本当に水辺が好きなようだ。
水辺に生えるシダは多いが、こんな水際近くに生えるシダはそう多くなく、西表島ではヒメタカノハウラボシとよく一緒に見られた。
このシダの生える場所は比較的流れの穏やかな平らな所が多く、水辺で涼をとりながら一休みするには絶好の場所だった。
その他のシダ
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