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- 科名・属名 :
ウラボシ科 ミツデウラボシ属
- 特徴 :
草丈7〜25cmの常緑性シダ。
根茎は短く横走し、披針形で淡褐色の鱗片をつける。
葉は単葉、葉身は狭披針形で、長さ5〜20cm、幅0.5〜1.2cm、中央部より少し下が一番幅広い。質は硬い紙質で、両端は段々狭まり、縁は全縁かまばらな鈍鋸歯縁。葉柄は細くわら色で、長さ2〜12cm、葉身と同様かやや短い。
胞子嚢群は上半部の中肋に沿ってやや中肋よりに並び、径約2.5mm、著しく窪み、表面に突出する。
- 分布・生育地 :
九州(屋久島)、沖縄(沖縄島、西表島) 渓流沿いの岩上
- 撮影月日・場所 :
2007年6月30日 鹿児島県屋久島 中 2007年3月18日 沖縄県西表島 下・胞子嚢群 同 上
- 撮影記 :
ほんの僅かな増水でも水没してしまうような渓流の岩上や岩の側面についている。
西表島の渓流沿いでは、よくサイゴクホングウシダやコケなどと一緒に生えているのを目にした。
西表島ではよく見かけ、屋久島でも出合ったことがあるので南方では普通の種と思っていたが、図鑑の記述によれば、日本では他には沖縄島に生えているだけのようだ。
よく似た仲間にタカノハウラボシがあるが、渓流際ではなく林内の樹幹や岩上に着生し、胞子嚢群の付いた場所も著しく窪むことはない。
その他のシダ
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