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- 科名・属名 : イノモトソウ科 シシラン属
注.「日本産シダ植物標準図鑑」では、学名(H. anguste-elongata)
- 特徴 :
草丈10〜25cmの常緑性シダ。着生。
根茎は短く匍匐し、線状で暗褐色〜黒色、径(1.9-)2.8〜3.7(-4.4)mm。鱗片を密につけ、線状披針形で黒褐色、長さ(2.8-)3.2〜4.3(-4.9)mm。
葉は単葉、葉身は線形で先に向かって次第に細くなり、長さ(4.8-)8.4〜18(-24)cm、幅(0.2-)0.3〜0.4(-0.5)cm。質は薄い革質で緑色、中肋ははっきりせず、葉縁が巻き込んでいることが多い。
葉柄は不明瞭で緑色。鱗片はあるが早落性、根茎と接する部分にのみ宿存する。
胞子嚢群は葉縁の外に向かって開く深い溝の中に生じ、ほぼ葉の全長につき、長い線形でほとんど途切れない。
- 分布・生育地 :
沖縄(石垣・西表・魚釣島) (国外:中国、台湾、フィリピン) 常緑広葉樹林内の湿った樹幹、岩上に着生
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2014年3月22日 沖縄県石垣島 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
図鑑によると沖縄の八重山諸島に分布していることになっているが、何度も出かけ探しているにもかかわらず見つけることができなかった。
ある時、現地に出かける前に有力な情報を得、期待して出かけた。
自生地はこれまで何度も通ったことのある場所、太い樹幹の窪みに着生していた。
大きさは10〜20cmと小さい、大きくなっても40cm以下ということだが、確かにシシランなどに比べると小さかった。
それでも幼生ではない証拠に、小さくて細い葉の縁にしっかり胞子嚢群が長く伸びていた。
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