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- 科名・属名 : イノモトソウ科 シシラン属
- 特徴 :
草丈30〜50cmの常緑性シダ。着生。
根茎は短く匍匐し、径(1.5-)1.8〜2.3(-2.7)mm、線状披針形で褐色〜暗褐色の鱗片があり、葉を密につける。
葉は単葉、葉身は線状で、長さ(27-)30〜40(-48)cm、幅(4-)5(-6)mm。鋭先頭で先端に向けて次第に細くなり、基部も次第に狭くなって葉柄の翼に続く。中肋は裏面では明確に隆起し、表側ではやや不鮮明。質は薄い角質で暗黄緑色。
葉柄は不明瞭で緑色。鱗片は早落性で、根茎と接する部分だけに宿存する。
胞子嚢群は先端を除く葉の上半部につき、長い線形で辺縁に近い裏面の溝に生じて葉縁に抱かれる。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜沖縄(沖縄島以北) (国外:朝鮮、中国、台湾、インドシナ半島〜南インド) 山林内の岩上、樹幹に着生
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年3月25日 鹿児島県屋久島 中上・全体2 2006年11月12日 同 上 中中・全体3 2023年5月9日 鹿児島県奄美大島 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・胞子嚢群1 2007年3月25日 鹿児島県屋久島 左下・胞子嚢群2 2023年5月9日 鹿児島県奄美大島 右下・葉柄基部 同 上
- 撮影記 :
シシランとつくシダの中では最も普通で、関東以西の山地の沢沿いなどの岩に着生している姿をよく見かける。
沖縄まで分布しているようだがあまり見かけることはなく、多く見られたのは屋久島の沢沿いだった。
3〜5mもあるような大岩の苔むした側面に多数着生している光景は見事だった。
ナカミシシランがないかなと思ってチェックしたが、全て表面に2溝のないこのシダだった。
その他のシダ
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