|
- 科名・属名 :
イノモトソウ科 ホウライシダ属
- 特徴 :
草丈8〜20cmの常緑性シダ。
根茎は短く匍匐し、やや密に鱗片をつける。
葉身は三角状長楕円形〜狭三角状長楕円形で2回羽状に分岐し、長さ5〜12cm、幅3〜5cm。羽片は基部のものが最大で長さ4cm、幅3cm、基部はくさび形、数対の小葉がある。小葉は扇形、長さ幅との長さ約1.5cm、基部側の辺縁は全縁、外側の辺縁は円く、深さの異なる切れ込みがある。裂片は円いかへら形、先端は円頭〜やや平滑。質は薄い草質〜膜質、鮮緑色で無毛。葉柄は黒紫色〜黒色、光沢があり、基部に黄褐色〜褐色の鱗片がある。
胞子嚢群は裂片の上縁に数個つき、円形〜やや長楕円形。
- 分布・生育地 :
本州(千葉県、石川県以西)〜沖縄 (国外:熱帯〜暖帯) 日当たりのいい道端、海岸近くの崖、石垣
- 撮影月日・場所 :
2007年2月10日 神奈川県逗子市 中 2006年12月23日 沖縄県国頭郡 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢群 2007年2月10日 神奈川県逗子市
- 撮影記 :
海岸近くの岩場や石垣などでよく見られるが、特に白い隆起珊瑚礁の崖に生えている姿は美しい。
中の写真は、まだシダの撮影を本格的に始める前、沖縄・万座毛の海岸で美しさに惹かれ撮影したものである。
美しさゆえ栽培されることも多いが、採取されて激減したという話しは聞かれず、今でもよく目にするのでホッとしている。
同属のハコネシダによく似ているが、小葉の形がやや違うことや裂片につく胞子嚢群が複数であることで区別できる。
その他のシダ
|