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- 科名・属名 : イワデンダ(メシダ)科 シケシダ属
- 特徴 :
草丈(胞子葉)(25〜)30〜50(〜60)cmの夏緑性シダ。
根茎は長く匍匐し、径(1.6-)2〜2.6(-3.2)mm、黒っぽく先端に鱗片を着ける。
葉は2形、胞子葉は2回羽状中裂〜深裂、葉身は三角状披針形で鋭尖頭、長さ(12-)17〜23(-27)cm、幅(5.3-)8〜11(-15)cm。側羽片は16〜17(-18)対あり、長楕円形〜長楕円状披針形で先は鈍頭〜鋭頭、長さ(2.7-)4.5〜6(-7)cm、幅(1.3-)1.7〜2.1(-2.3)cm。小羽片は長さ(0.4-)0.6〜0.7(-0.9)cm、幅(0.3-)0.4〜0.6(-0.7)cm、裂片の先端は切形〜鈍頭、縁は波状縁〜浅い鈍鋸歯縁。質は草質で鮮緑色、有毛。
栄養葉は2回羽状中裂〜深裂、葉身は三角状披針形で最下羽片が最も大きく、鋭尖頭、長さ(9.8-)14〜18(-21)cm、幅(0.8-)1.3〜2.1(-2.7)cm。側羽片は(16-)18〜22(-25)対あり、長楕円形〜長楕円状披針形、長さ(1.8-)2.8〜4.8(-5.3)cm、幅(0.8-)1.3〜2.1(-2.7)cm。小羽片は長さ0.3〜0.4(-0.6)cm、幅(0.2-)0.3〜0.4(-0.5)cm、先は切形〜鈍頭、縁は波状縁〜浅い鈍鋸歯縁。質や色などは胞子葉と同じ。
葉柄は、淡緑色〜紫褐色、胞子葉で長さ(-13)17〜24(-33)cm、栄養葉で(2.1-)6.1〜12(-16)cm。鱗片は全体に疎らにつき、卵形〜披針形で全縁、長さ(1.6-)2.7〜3.8(-4.1)mm、淡褐色。毛は疎らにあり、淡褐色〜褐色の多細胞毛。
胞子嚢群は胞子葉裂片の中肋寄りにつき、狭長楕円形で、長さ(2-)2.4〜3.1(-4.1)mm、包膜は狭長楕円形でわずかに毛があり、縁は不規則な突起縁。
- 分布・生育地 :
北海道(石狩・胆振・奥尻島)〜九州 (国外:朝鮮、中国(浙江省) 山地の腐植質の多い地上
- 撮影月日・場所 :
上・全体1(胞子葉) 2021年7月20日 静岡県富士市 中上・全体2(栄養葉)、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
静岡県にあるランの撮影に出かけた渓谷沿いの林下でこのシダを見つけた。
ホソバシケシダに似ていて、これまで区別できず未撮影だったのだが、葉身の形や色の濃さ、葉柄が紫褐色を帯びること、最下羽片が八の字状に長く伸びることなどの違いを頭にいれていて、やっとそれらしいシダを見つけた。
同行の花仲間はシダに興味がなく、先に行くのを待てもらって何とか撮影した。
その他のシダ
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