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- 科名・属名 :
イワデンダ科 ノコギリシダ属
- 特徴 :
草丈1〜2mの常緑性シダ。
根茎は太く、横走し、葉を込み合ってつける。
葉身は三角形〜三角状卵形、2回羽状深裂、長さ幅とも50〜100cm。羽片は三角状披針形、先は長鋭尖頭、基部は切形で羽状中裂〜深裂する。裂片は長楕円形で円頭、縁はわずかに鋸歯縁、小脈の多くは2叉する。質はやや厚い草質、羽片や小羽片にも柄がある。葉柄は長さ50〜100cmと葉柄とほぼ同長、基部の鱗片は披針形〜広披針形で全縁、黒褐色〜茶褐色であるが早い時期に落ちる。
胞子嚢群は線形、中肋と辺縁の中間につき、包膜は膜質。
- 分布・生育地 :
本州(関東南部、北陸地方以西)〜沖縄 (国外:朝鮮(済州島)) 山地のやや湿った林下
- 撮影月日・場所 :
2011年11月19日 鹿児島県鹿児島市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢 同 上
- 撮影記 :
鹿児島県南部へ秋の花を撮影に出かけたが、帰りの飛行機が手配できず市内で1泊することになった。
夕方の飛行機の時間まで間があるので、少し雨が降っていたが近くの城山まで足を伸ばした。
さすがに南国、花の時期ではなかったものの、大木にはボウランが沢山着生していた。
林下には和名にここの地名をつけられているこのシダが大きな葉を広げていた。
雨でやや暗い林下だったが、中肋と辺縁の中間につく胞子嚢群も綺麗な状態で、何とか撮影できた。
その他のシダ
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