コウヅシマクラマゴケ(神津島鞍馬苔)

Selaginella doederleinii var. opaca


コウヅシマクラマゴケ

  • 科名・属名 : イワヒバ科 イワヒバ属

  • 特徴 :
     草丈10〜30cmの常緑性シダ。
     オニクラマゴケの変種とされ、母種と比べ、葉に光沢がない、葉質が柔らかい、背葉の先端が針状に長く尖らないなどの違いがあるとされる。
     ただ、「日本産シダ標準図鑑1」(海老沢 淳著、学研刊)では、区別せずに結論を今後の研究に委ねるとしている。

  • 分布・生育地 :
     本州(伊豆諸島) (国外:日本固有)
     山地林下の斜面、法面

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2019年6月30日  東京都伊豆諸島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・葉面    同  上

  • 撮影記 :
     梅雨のさなかの降りしきる雨で、昼間でも林下は薄暗い。
     数人の花仲間と訪れた伊豆諸島、何とか目的の花を撮り終えて下山する途中、地元の方にこのシダを教えられた。
     自分のシダの知識にはこの名前はなく、一見した所オニクラマゴケのように見えた。
     残念ながら胞子嚢穂をあげてはいなかったが、暗い中ストロボ使って撮影した。
     帰って調べると、「神津島花図鑑」や「日本産シダ標準図鑑1」に写真や記述があり、オニクラマゴケの変種の扱いで伊豆諸島の特産とされているが、まだ十分調べられてはいないようだ。

  • その他のシダ
葉表