キジノオシダ(雉の尾羊歯)

Plagiogyria japonica


キジノオシダ

  • 科名・属名 :
     キジノオシダ科 キジノオシダ属
     注.APG分類では、学名(var. japonica)

  • 特徴 :
     草丈40〜80cmの常緑性シダ。
     根茎は斜上し、らせん状につく葉が叢生する。
     葉は2形、栄養葉の葉身は単羽状、長さ15〜50cm、幅約15cm。羽片は披針形、鎌状に曲がらず、鋸歯縁となる先端部を除いて全縁、最下羽片の基部に短い柄がある他は無柄、中部羽片は中肋より上側が広く中軸に沿着し、葉先部の羽片は徐々に短くなり、先端ははっきりした頂羽片となり、基部は中軸に広く沿着する。葉柄は基部で左右に広がり、長さ7〜30cm。
     胞子葉は栄養葉より高く、羽片は線形で短い柄があり、胞子嚢はやや隆起した脈に沿って胞子嚢群をつくり、包膜はない。胞子にはこぶ状の突起が疎らにある。

  • 分布・生育地 :
     本州(東北地方南部以南)〜九州(奄美大島まで) (国外:済州島、中国、台湾)
     山地林下

  • 撮影月日・場所 :
     2008年7月19日  愛知県新城市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・栄養葉中部、下・栄養葉葉先    同  上

  • 撮影記 :
     日本のキジノオシダ科には10種弱あり、どれも葉は2形で胞子葉が栄養葉より高くなり、胞子葉の羽片は線形と似ている。
     オオキジノオはよく似ているが、オオキジノオの栄養葉の下部羽片にははっきりした柄があり、上部の羽片が中軸に沿着する場合は中肋より下側が上側より広く着くのに対し、このシダの羽片基部は無柄であることや、沿着する時は中の写真のように中肋より上側に広くつくなどの点で見分けられる。
     ただ、栄養葉が高く伸び、羽片が線形であることから、暗い林下で撮影する時は背景に紛れ込まず、かつ鮮明に写すのは本当に苦労する。

  • その他のシダ
栄養葉中部

栄養葉葉先