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- 科名・属名 :
コバノイシカグマ科 オオフジシダ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの常緑性シダ。
根茎は短く、斜上し、繊細な毛がある。
葉身は単羽状複生、線状披針形で、長さ15〜20cm、幅2〜3cm。薄い草質で、先は普通つる状に長く伸びて芽をつける。羽片は50対前後あり、広披針形〜狭長楕円形で、幅4〜6mm、基部は前側が切形で耳片があり、後側はくさび形、縁には深い鈍鋸歯がある。葉柄は褐色で光沢があり、長さ5〜10cm。
胞子嚢群は歯片に1個ずつつき、円形で、歯片が反転して胞子嚢群を覆うこともある。
- 分布・生育地 :
本州(福島県以西)〜九州(除南部) 山地林下の地上、岩上
- 撮影月日・場所 :
2006年3月12日 埼玉県秩郡 下・胞子嚢群 同 上
- 撮影記 :
シダに興味を持ち始めたきっかけになったのが、花仲間の案内で向かった奥秩父の渓谷沿いにあった、このシダとマンネンスギだった。
林下斜面の岩場を覆うように多くの葉が群生し、垂れ下がっていた。
花なら全草のほか花とか葉のアップを撮影すればいいのだが、シダでは勝手がわからない。ただ、胞子嚢は撮影した方がいいと聞いていたのでひっくり返して撮影した。
その時、このシダの名前もフジシダ(富士羊歯)と教えてもらったが、フジは富士山のフジではなく、愛知県の尾張富士からつけられていることを知った。
その他のシダ
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